現代アートではないが、でもそんなに昔の作品ではない、今日はそんな日本の絵画の話をしていきたい。
絵を見たらきっとわかると思う。
青木繁の「海の幸」。
現実の漁の光景を描いたと思われる作品だけど、
実は青木は漁を見ていない。
一体どのように、書いたのか?
青木は絵の道を目指し、
東京美術学校に入学する。
そこで彼は一風変わった学生であった。
プライドが異常に高く、自信家だった。
人の絵を勝手に直したりして、ケンカにもなったことがある。
すでに学生の時代から新人画家として、期待されていた。
次の展覧会に傑作を出品しようとして、千葉県布良の海へインスピレーションを求め移住する。
共に移住した画家・坂本繁二郎によってもたらされる。
坂本は大漁の光景を目にしたことがあるらしく、
それを話して青木に伝えたのだ。
その話に青木は印象に残ったらしく、
「その話、俺にくれ。」とまで頼んだ。
そして、その話をもとに、「海の幸」が完成した。
何が言いたいかというと、一番価値のあるものは、
絵画でなく、買取の時に発生するお金でもなく、
人から聞く話であるということである。
時に人から聞いた話は、
日本画の買取価格なんかよりも、
ずっと高い価値を示すことがある。