私の実家の居間には、掛軸が昔から飾ってあります。

満開の桜が咲く枝に、一羽の小鳥がとまっている絵なのですが、
なんとなく子供の頃からよく弟と、「気持ち悪い絵だね」と言って、敬遠していた掛軸です。

先日、大学で東京に住んでいる私は、
久しぶりに実家に帰ったのですが、なんとなく家の雰囲気が違うのです。

気のせいだろうと考えないようにしていたのですが、
実家に帰省して三日後、居間にあの満開の桜の枝にとまる、
一羽の小鳥の掛軸がない事にようやく気づき、母に尋ねると物置に閉まったのだと言いました。

特に私も、「ふ~ん」程度に相槌を打ち、その話題は終わったのですが、
それから数ヶ月が経ち、大学に通うため東京にいた私に母から電話があり、
あの掛け軸を掛軸買取のお店に買い取ってもらおうと考えているのだと電話で話てきました。

電話の母の話では、近所の人が、家の物置にしまっていた掛軸を、
掛軸買取のお店に持って行った所、ビックリするような価格で買い取ってもらったそうです。

母は、来週の休日にでも掛軸買取のお店にあの掛軸を持っていくと私に話ました。
子供の頃、弟と「気持ち悪い絵だね」と言った掛軸は、もしかして我が家に眠る秘宝なのかもしれません。
来週、母から電話がかかってくるのが楽しみです。